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【1〜9話】ゲーミングお嬢様 格ゲー用語・語録・名言の優しい解説

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「ゲーミングお嬢様」めちゃくちゃ面白い。
しかし面白いのだが、いかんせん専門用語が多すぎる

別に用語を理解できなくてもノリとテンションで十分楽しいし、逆にそのよくわからない感がかえって面白いのかもしれない(アメトークの「◯◯芸人」を見てる感覚で)

ただ格ゲーファンなら思わずニヤリとしてしまう格ゲー用語・ネタ・スラングが盛り沢山に含まれているので、興味をもった人はこのページの用語解説を参考にしてみて欲しい。

格ゲーが全くわからない人向けに書いたつもりなので、これを見れば「ゲーミングお嬢様」がより楽しめる!かもしれない。

ゲーミングお嬢様 格ゲー・ネタ用語まとめ

各話ごとに用語を解説していく予定。

1話

全一・全一○○

全国一位のこと。○○には主にキャラクター名が入る。例:全一リュウ使い・全一お嬢様など。

リバサ擦り(リバーサルを擦る)

リバーサルとは、自キャラが倒れたあと、起き上がった瞬間に最速で攻撃をすること。例:リバサ昇竜(リバーサルで昇竜拳を入力する)

他の意味としても使うが、主に格ゲー勢はこの意味で使う。

擦るとは、特定の技や行動を深い意図もなく繰り返すこと。リバサ擦りとは、自キャラの起き上がり時に安易に攻撃を繰り返すこと。

対応できればいいのだが、実際やられるとかなりウザい。

台パン

アーケード筐体・またはアーケードコントローラーをバンバンと激しく叩くこと。
負けがこむとイライラしてやりがち。

重ね

相手の起き上がりに攻撃技を合わせること。タイミングを合わせて重ねることで攻撃を継続することができる。

コマ投げ(コマンド投げ)

投げには「通常投げ」と「コマ投げ」の2種類がある。
「通常投げ」は全キャラが使える共通技で、特定のボタンを押すだけで発動可能だが、「コマ投げ」は特定のキャラしか持っていない必殺技で、レバーのコマンド入力が必要な投げ技。

このコマ投げを使えるキャラ(ザンギエフなど)を「投げキャラ」と呼ぶ。
投げキャラ使いは基本的に嫌われる宿命にある。

セットプレイ

決まった状況下で使えるパターン化した連続攻撃のこと。
例えば、相手をダウンさせた後などにセットプレイを仕掛けることで、さらにダメージを奪うことができる。

前歩き

敵の方向に歩くこと。基本的に格ゲーは相手の様子を見ながら少しずつ前進するのだが、ズカズカとずうずうしく前進すると相手の行動を見切っているみたいでカッコイイ。
レジェンド格ゲープレイヤーのウメハラに憧れた初心者がやりがち。

10先勝負

10本先取の勝負形式のこと。格ゲーの大会は主に2本もしくは3本先取が一般的なので、10先は長期戦。

より実力がはっきりとわかる形式のため、主にプレイヤー同士の格付けマッチなどを行う際に使われる。格ゲーにおいて10先で負けることは相手への完全屈服を意味するため、絶対に負けられない。

ベガ立ち

ゲーセンで格ゲーの順番待ち、もしくはギャラリーが腕を組みながら立っている姿がストリートファイターのベガの立ち方に似ていることから。

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ろくにゲームをせずただ見ているだけの人を「ベガ立ち勢」などと呼ぶ。

酸素缶

プロゲーマーのMOV氏が緊張・集中のしすぎで酸欠になるのを防ぐために持ち込んだのが元ネタ。
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ちなみにMOV氏は東京の名門私立高校である「麻布高校」出身だったりする。

匿名掲示板での強キャラの弱体化要望ロビー活動

格ゲータイトルは定期的にアップデートされ、各キャラの仕様・技などに調整(弱体化や強化など)が入る。

そのため自身の使用キャラが強い場合は弱体化されないよう自キャラの弱さをこれでもかとネットで喧伝・自虐することで弱体化されないようにする。

そして自キャラと相性が悪いキャラクターは強すぎると徹底的に叩くことで弱体化されるように仕向ける。それをメーカーが参考にしているかは不明。

中足置き(中足・置き)

格ゲーの通常技(ボタンを押すだけで出る攻撃)にはパンチ攻撃とキック攻撃の2種類があり、それぞれに大攻撃・中攻撃・小攻撃の3種類がある。中足(ちゅうあし)とは中攻撃のキック技を指す。

「置き」とは、相手に当たらない位置で攻撃技を入力すること(攻撃を直接相手に当てるのではなく、“置く”)。相手がもし前歩きをしていたら、置き技を相手にヒットさせることができる。主に相手の前進を止める・牽制する際に使う。

隆子さまの使用キャラであるリュウは中足を置いてるとなんか “それっぽい”ので、とりあえず中足を置いてみよう。

スーパーアーマー

相手の攻撃に耐えることができる能力。普通ならガードせずに相手の攻撃が当たると、一瞬行動ができなくなってしまう(硬直)。

アーマーで相手の攻撃を受けることで硬直せずにすぐさま反撃ができる。

ワンチャン

ワンチャンスのこと。格ゲーはどんなに不利でも、一回攻撃が刺されば逆転するチャンスが生まれることが多いのでよく使われがち。

やってない

試合中に自分が入力したつもりのない技が暴発してしまうこと。
例:「は?やってねーんだけど!?」のように使われる。

しかし技が出ている以上、本当は当然“やっている”。でも本人的にはやってないのだ。

DOWNLOADED

相手の行動・対策を完全に理解したこと。韓国の強豪プロゲーマーであるInfiltration氏の発言が元ネタ。

10先勝負などで、途中から一方的な試合展開になると、「ダウンロード完了したか・・・」とコメントが言いがち。

人対(ひとたい)

ある特定のプレイヤーの癖やプレイスタイルを研究し、対策をすること。特定のキャラクターの対策をすることは「キャラ対」と呼ぶ。

青写真

本来の意味は「今後の計画や未来の構想のこと」を指す慣用表現だが、格ゲーにおいては、有名格ゲー実況者アール氏のお決まりの実況用語としておなじみ。

絶体絶命の状況におけるプレイヤーに対して「描いている青写真はあるのか!?」もしくは絶体絶命の状況から逆転をしたプレイヤーに「描いていた青写真ーーーー!!!」などと使われる。

実際の実況はこちら。動画5分ごろから

起き攻め

相手のダウン後の起き上がりに合わせて攻撃を仕掛けること。例:起き攻めのセットプレイ

必要のない起き攻め昇竜でわからせる

一話ラストの「起き攻め昇竜」だが、本当ならもっと安全で効果的な起き攻めがある。

にもかかわらず昇竜拳を使うことで、相手の行動を完全に理解している、“DOWNLOADED”していることを伝える、つまり“わからせる”。

何を?とは言わせない。格ゲー勢はとにかく相手に“わからせる”のだ。
例:あいつには“わかってもらわないといかん”

最後の手段“リアルファイト”

古き良きゲーセン時代の名残。格ゲーでは勝てないので別の方向でわからせようとする武闘派な人がやりがちだった。

ゲーマー10人の内15人がジムに通う時代

もちろんそんなことはないのだが、トップスト5プレイヤーのときど氏が普段からジムに通い、限界まで体を鍛え上げている様が注目されている。

ときど氏の鍛え上げられた肉体は、ときど氏をスポンサードしている大塚食品のHPで確認することができる。

ガードさせても有利フレーム(少々ややこしいので飛ばしても良い)

格闘ゲームは60fps(1秒間に60枚の静止画が使われている)で動いており、その単位をフレームと呼ぶ。60枚のパラパラ漫画が1秒で動いていると思うとわかりやすい。

キャラクターの行動にかかる時間はフレームで表現される。例:リュウのコパンは3フレーム

相手に攻撃がヒット、もしくはガードされると、相手は一定時間動けなくなる(硬直)。しかし自キャラも次の技を出すまでには一定時間の硬直が起きる。

もし自分の硬直が7フレーム・相手の硬直が9フレームだったとすると、自キャラの方が2フレームほど早く次の行動に移れることになる。これを有利フレームと呼ぶ。逆に相手の硬直のフレームの方が短い場合を不利フレームと呼ぶ。

セバスチャンの鉄山靠は仮に相手がガードしたとしても、セバスチャンの方が早く動ける。要は当て得ということ。

攻撃判定

自キャラが攻撃を放ったとき、画面上のどの範囲まで攻撃が当たるのかを示す範囲。

見た目上では当たっているように見えても当たってなかったり、逆に当たってなさそうに見えても当たったりするのは判定が影響している。

連コイン

ゲームセンターの対戦台で負けた側がすぐさまコンテニューすること。

当然後ろで待っているベガ立ち勢がいる場合はマナー違反になるのでちゃんと交代しよう。

クソキャラ

理不尽に強い技や判定を持つ強キャラを叩く際に使う。

しかし前述の弱体化させるためのロビー活動だったり、私怨が混じっていることが多いので、基本的に鵜呑みにしてはいけない。

2話

より強いお嬢様に会いにいくために…?

ストリートファイターIIで使用されたキャッチコピー「俺より強い奴に会いに行く」が元ネタ。

格ゲー星人呼んでこいですわ

東大卒プロゲーマーのときど氏の発言が元ネタ。

世界最強を目指す男の執念と気迫を感じさせるエピソード。

ときどさん素晴らしい。

私は投げキャラ倒すから隆子他全部

Street Fighter III 3rd Strikeの全国大会において、レジェンドプレイヤーのウメハラ氏が相方のヌキ氏への発言「俺はユンを倒すから、大貫他全部」が元ネタ。

(ユンはキャラの名前。ゲーミングお嬢様においては雷撃院蹴子が使っている)

ヌキ氏は決勝まで見事に誰も寄せ付けずに勝利し、そしてウメハラ氏は宣言通り決勝でユンを倒し、優勝を決めた。

まさにレジェンドプレイヤーの二人ならではの伝説的エピソードである。

実際の大会の動画はこちらから。

ちなみに二人のライバル時代が描かれた漫画「ウメハラ FIGHTING GAMERS!」は必読の出来。

嬢様大陸

TV番組「情熱大陸」のもじり。

東大卒プロゲーマーのときど氏が実際に情熱大陸で特集が組まれた。

ときどさん素晴らしい。

3話

ランクマ一敗で減るポイントはランクマ3勝分ですわ

ランクマとは「ランクマッチ」の略。対義語はカジュアルマッチ。

ランクマッチの対戦時、勝者はポイントを獲得することができ、そのポイントの多寡がプレイヤーの実力を示す指標となる。

自分のポイントが増えるほど勝った時にもらえるポイントは少なくなり、負けた時に減るポイントがより大きくなる傾向がある。

レッドブル

誰もがご存知の飲むと翼を授かることができるエナジードリンク。

多くの格ゲープレイヤーをスポンサードしているため、大会配信などでレッドブルを飲みながらプレイするプレイヤーを見ることができる。

無線の重力に回線を引かれた人

家庭のネット環境が有線ではなくWiFiのプレイヤーのこと。

格ゲーは1/60秒単位の操作が必要になるので、回線が安定しないWiFi勢は敬遠される傾向にある。

ちなみに筆者もスト4プレイ時は無線環境でプレイしていた。許して。

ブブッ

ストリートファイターⅤのネット対戦時にネット回線が安定せず、通信が切断するときに鳴るエラー音。

意図的に回線を切断して試合を中止する行為は格ゲーマーにとって大罪である。

「ブブる」・「ブブった」のように動詞として使うこともできる。

4話

誰ですのこいつを神とおっしゃったお方は!!

格ゲー界のエンターテイナーであり、煽り全一と名高いこくじん氏がウメハラ氏に勝利した際に煽りに煽った台詞が元ネタ。

弱すぎなんだけどマジ!誰だよこいつを神って言った奴は!
(中略)
逃げてるだけじゃねえか!そういうゲームじゃねえからこれ!

格ゲーファンなら誰もが知っている名煽りは必聴。

ちなみにこの煽りはガチではなく、親しい間柄でのネタなので念のため。

5話

一日一つだけ強くなりますわ

格ゲーリビングレジェンドのウメハラ氏の著書「1日ひとつだけ、強くなる。」が元ネタ。

意志力

同じくウメハラ氏の著書「勝ち続ける意志力」が元ネタ。

心量

東大卒プロゲーマーのときど氏が提唱する造語であり、主に「メンタルのタフネスさ」の度合いを指す。

格ゲーで勝つためには技術力だけではなくメンタルの強さ、つまり「心量」が重要であると考えたときど氏は常日頃から肉体的なトレーニングなどを実施することで心量を鍛えている。

ときど氏のストイックな取組みが知りたい人は著書『世界一のプロゲーマーがやっている 努力2.0』を参照のこと。

ときどさん素晴らしい。

投げキャラ戦は“人生の無駄”

大の投げキャラ嫌いプロゲーマーのネモ氏の発言が元ネタ。

投げキャラ使いプロゲーマーの板橋ザンギエフ氏との煽り合いはもはや格ゲーシーン恒例の風物詩となっている。

6話

クソ合理的アイス・エイジ

アイスエイジとは東大卒プロゲーマーときど氏の過去のあだ名。

東大インテリらしい、強キャラでなりふり構わず強行動を振り回して勝利する合理的かつ冷たい(サムい)プレイをすることからつけられた。

しかし近年のときど氏はアイスエイジ時代からの卒業を果たし、熱い情熱によってファンを沸かせているプレイヤーの一人である。

詳しくはときど氏の著書を読むこと。

8話

CPT精神に反してますわ

CPT=カプコンプロツアーのこと。一年に渡ってプロツアーが行われており、CPTの上位入賞者はカプコンカップというこの年の最強プレイヤーを決める大会に出場することができる。(テニスのATPファイナルズみたいなもの)

CPT精神とは、スポーツマンシップと考えるとわかりやすい。

近年格ゲーのコントローラーは目覚ましい進化を遂げており、最近では自作のコントローラーを作る人が出てきた(ボタンを増やしたり、入力しやすい場所にボタンを配置する)。

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このようなコントローラーの使用をめぐり、カプコンは「競技に有利性をもたらすコントローラーはCAPCOM Pro Tourの精神に沿わない」と使用を禁じる声明を発表した。

格ゲーマーたちはこの声明の言い回しをいたく気に入り、対戦相手が見辛いキャラコスチュームなど選んでいるときに「あいつ、CPT精神に反してるだろ!」などといじるようになった。

9話

嬢劇

闘劇のもじり。
闘劇(とうげき)は、エンターブレインが2012年まで開催していた格闘ゲームの大会。

当時の格ゲーマーたちはこの闘劇で優勝することが最大の名誉であり、全1プレイヤーであることの証明だった。

一度負けたら終わりのシングルイリミ大会

シングルイリミネーションの略。一番シンプルなトーナメント方式の大会なこと。一度負けたらその時点で敗退が決定する。

現在の格ゲー大会は基本的にダブルイリミネーション方式、簡単にいうと、「敗者復活戦があるトーナメント方式」で運営されていることがほとんど。

というのも格ゲーは一発勝負だとマグレ勝ちが起きやすいゲーム性なので、かなりの実力者でも自分より劣るプレイヤーに負けてしまうことがある。(事故るなどと呼ぶ)

ダブルイリミネーションならばそういった事故が起きにくく、実力が大会結果に反映されやすい。

しかしシングルイリミならではのドラマが生まれることも多く、過去のプレイヤーたちは闘劇時代の熱い思い出を今でも持ち続けている。

格ゲーレジェンドのウメハラ氏の「シングルイリミ大会時代のすべらない話」はこちらから。(8:36秒〜)

ベガ立ちと煽りPV撮影の準備に取り掛かりますわッッ!!

各ゲーマーといえば煽り。誰かを煽り、そして煽られながらでしか生きられない生き物。

格ゲーイベントなどで10先が行われる際などのPVでの煽り合いが実際の試合以上に注目されることもある。

ベガ立ちはベガ立ちの項目参照。

行ってみましょおおおおおおおおおおおお

格ゲー実況者アール氏の名台詞。

試合が始まる前に、各プレイヤーとキャラ名を読んだ後に「行ってみましょおおおおおおおおお!!!」と叫ぶのがおなじみ。

それを受け、視聴者コメントや解説者が「おなしゃーーーーーす!!」と答えるまでがテンプレ。

アール氏の自分自身で作成した痛面白いPVでも「行ってみましょおおおおお!」は聞けるので必聴。(20秒頃から)

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