いま最も連載を楽しみにしている漫画といってもいい『五等分の花嫁』のアニメがついにスタートした。
もちろん視聴しましたよ。
したんですよ。
・・・・・・・・・う〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
いやいやいやいや、悪くない。
全然悪くないんだよ。ダメとかじゃない。
でもなーーーんか、物足りないんですよ。
もっとはっきり言えば、面白くはない。
原作知らなきゃ普通に一話で切ってる感じ。
最近はアニメへの興味が薄れてるし、俺自身のせいかなとも思った。
だから念の為、同じくアニメ化されたラブコメ漫画『かぐや様は告らせたい』も観た。
……え?
めっちゃええやん。
原作もいいけどアニメもすげぇいい。
あっ、やば…かぐや様も千花ちゃんもかわいい。こりゃ2話も絶対みるわ。みるみるぅ!!!
…ってそうなんだよ。
こんなリアクションを五等分の花嫁のアニメでもしたかったんだよ。俺は。
じゃあ何で、俺は楽しめなかったのか。
なぜ面白くなかったのか?
アニメ一話を見た時に感じたのは、
とにかく地味。
全体的に平凡。60点って感じ。
話の展開もイマイチ起伏に欠けていて、盛り上がってたの五つ子ちゃん達のおっぱいだけ。第一話なんだからもっと大げさに盛り上げて良かったと思う。
いくら後半面白くなっても、一話で離脱されては元も子もないはずだ。
漫画の第一話は、本当に素晴らしい出来だと思っていて、連載当初は「うわぁすげぇ面白そうなラブコメ始まったぞ!!」って相当興奮した。
そこには五つ子という設定の妙や、春場ねぎ先生の画力があってこそなのだけれど、それよりも、とにかくも、何よりも、
五つ子ちゃんたちがめちゃくちゃかわいい。
それに尽きる。
たった一話に凝縮され尽くした五つ子ちゃんたちの魅力に釘付けになった。
もちろんそれらのシーンはアニメでも再現されてはいる。
だけどどこか物足りない。
率直に言えば、作画のタッチが古いというのが理由の一つだ。
そもそも作画に関してはキービジュアル・PVを見た時から一抹の不安はあった。
ただこれに関しては好みもあるだろうし、しょうがないのかもしれない。
しかし作画以上にイマイチなのは、漫画の描写をアニメならではの演出に昇華しきれていないように感じること。
少なくとも一話ではありがちな演出(キャラの背景に水玉とかハート飛ばしたり)も多く、そこにオリジナリティに富んだ表現は感じられなかった。
対して『かぐや様は告らせたい』の演出はかなり尖っていた。
特に代名詞とも言えるこのセリフ、
引用:かぐや様は告らせたい 赤坂アカ
までのタメ・演出が本当に素晴らしかった。
原作ファンが最も楽しみにしているシーンを、アニメならではの演出で表現してくれている。
これこそが好きな漫画がアニメになる喜びというものだと思う。
そもそも何で『五等分の花嫁』はアニメの一話で、漫画の二話の途中まで話進めちゃったんだ。シリーズ構成上・尺の都合?
事情はあるのだろう。わかる。
でもあの原作の一話の完成度を放り投げてまでしなきゃいけなかったのか?
原作の一花・二乃・四葉の登場シーンは本当に、最高に魅力的なシーンなんだ。
もっとかけるべき箇所に尺を使ってくれ、これでもかってくらいキャラの魅力を引き出す描写をしてくれ。
このままじゃ『かぐや様は告らせたい』の評価だけがうなぎ上りだよ。
もちろんどちらがアニメにしやすい題材か、またどちらが一話からフルスロットルで飛ばせる作風なのか、という点では『かぐや様は告らせたい』が有利なのは確かで、何とも言えない部分もある。
あと単純に制作会社や製作陣のこの手の作品への得手不得手とかも根本的に理由があるかもしれない。(五等分の花嫁は手塚プロダクション、かぐや様は告らせたいはA-1 Pictures)
でも少なくとも一話の時点では、どちらがアニメ化に成功したかは一目瞭然だった。
どうすれば面白くなるのか。
じゃあどうすれば面白くなるのか。
身も蓋もないことを言わせていただく。
もっとブヒらせてくれ。もっと萌えさせてくれ。
ぶぶぶぶ、ブヒーーー!!!デュフフwwwwってさせてくれ。
「は? なんだよこいつ。作品の演出がー、とかうだうだ言っておいて結局ただの萌え豚じゃねぇか。きっしょ。しょーもな。」
なんて罵られようが一向に構わんブヒ。
俺は五つ子ちゃんたちの可愛さに悶え死にたいんだよ!!!
ストーリーとかキャラの心情とかがしっかり描かれてんのは原作読んでるから十分わかっている。わかった上であえて萌え豚みたいな台詞を吐いているんだ。
もっとブヒらせてくれ。
キャラの魅力を立たせてこそのストーリー。それがラブコメの真髄のはずだ。
もっとワクワクさせてくれ。期待させてくれ。高揚感を持たせてくれ。
次回が楽しみって思わせてくれ。
頼む手塚プロダクション。
このままじゃあ俺の最も大好きなシーンの一つ、一花の林間学校のシーンにぜんぜんっ 、期待出来ねぇ。
そしてお願いだからこれからどんどん盛り上げて、最高に面白いアニメにして、
「生意気なこと言ってほんっっっっっっまっっ!!すんませんでしたああああぁぁあ!!」って俺にスライディング土下座させてくれ。
「手塚プロダクションがアラサーヲタクに激怒した理由がやばすぎる…一同衝撃!!」ってしてくれ。
ぐらいの気持ちで制作されていることを信じてます。
あ、らいはちゃんはとっても可愛かったと思います。はい。
『五等分の花嫁』はスマホ漫画アプリの「マガポケ」・『かぐや様は告らせたい』は「ヤンジャン」のアプリで読むことができます。